School of Human Sciences, WASEDA University
途上国向けの支援技術
巖淵研究室では,開発途上国向けの支援技術の研究開発を行っています。障害のある人のための専用技術を一から開発するのではなく,既存の支援技術や普及した一般技術を応用することで,短期間・低コストで開発できる手法を提案,その一例として,現在,マイノリティ言語のための読み上げソフトの開発を進めています。これまで,ネパール語スクリーンリーダーを開発しました。
世界に数千もの言語が存在し,その大半がマイノリティ言語であること,また,世界における全盲の人の9割が開発途上国に暮らしていることから,そこで話されているマイノリティ言語のための読み上げソフトの実現がもたらしうる恩恵は非常に大きいと期待できます。本研究が,国際的なバリアフリー化を進めるための一助となることに加え,開発途上国を含めたグローバル市場へ向けた支援技術輸出のスキームの提言へとつながることを目指しています。
スクリーンリーダーとは?
- 画面上のテキスト情報を読み上げるソフト
- 視覚障害者の文字情報へのアクセスを支援
- 開発途上国こそ必要な技術(潜在市場の大きさ)
ネパール語スクリーンリーダーの開発
- イギリスとの共同研究
- Thunder (Windows版無料スクリーンリーダー) を利用
- 既存のヒンズー語版合成音声ソフトと組み合わせる
- 言語に応じたカスタマイズ