School of Human Sciences, WASEDA University

高齢者向け支援

訪問介護サービス利用者(以下利用者)の心身の状況や個別ニーズに対応した, より質の高いサービスを提供するためには,よりレベルの高い介護技術や専門的 知識の習得に限らず,心身及びニーズの日々の変化を的確に捉えられるよう利用 者とのコミュニケーションを図ること,また,それによって信頼関係を構築・維持 しながら安心・安全な介護を実践していくことが重要です。

本研究では,訪問ヘルパー間の申し送り伝達・共有の支援,ならびに介護 現場でのコミュニケーションに利用できる話題を携帯電話に自動配信するネット ワーク型サービスを開発しました。その特徴として,紙に書いた情報がそのまま電子 化されるデジタルペン技術を用い,機器利用が苦手な高齢ヘルパーもこれまで 通りの記録方法でデータ入力ができ,また,利用者とのコミュニケーションに活 かせる話題情報を追加して携帯電話に自動配信する機能を開発しました。

訪問介護におけるコミュニケーション支援システムの概要図
本研究は,コープかながわ福祉事業部との連携の下,行われました。